1月10日 「十日戎(とおかえびす)」。
大阪では「えべっさん」と呼ばれて親しまれている。商売繁盛の神様として有名。商売をする企業や自営の人が、商売繁盛願って、笹をや熊手を買う。笹熊手には、たくさん飾りを買って付けつける。昨年買った笹や熊手は、来た時に返却する。何年か前に今宮戎神社に行った時、広い返却場所に返却された笹や熊手山ほど積まれていた。
飲み屋さんに行くと、店のどこかに飾られていた。最近は減ったかもしれない。
「えべっさん」は、1月9日が「宵戎(よいえびす)」、10日が「十日戎(とおかえびす)」、11日が「残り福(のこりふく)」と3日間続く。10日の「十日戎」には、西宮神社では、朝6時に開門と同時に本殿まで境内を走って今年の「福男」決める競争がある。大勢の人が、全力で境内を走り抜ける儀式。大阪系のテレビでは毎年紹介されている。それ以外地域ではどうかわからない。「えべっさん」は関西エリアの祭り。「えべっさん」という言い方が、大阪ぽい。大阪では何かにつけて親しみを込めて、「〜さん」とつける。神様のことを「神さん」という。
なぜか、総本山は兵庫県の西宮市に「西宮神社」のようだ。ここでは、笹は売っていなかったように思う。
大阪で育った人間にとっては、「えべっさん」といえば、やはり「今宮戎神社」。
「商売繁盛で笹持って来い」という軽快なフレーズは深く刻みこまれている。
今年は、大阪市北区にある「堀川戎神社」に行った。今宮戎神社はちっと遠い。
ここでは、今宮戎神社のように「商売繁盛で笹もってこい」という唄は聞こえない。
この唄が流れているのは、今宮戎神社だけのようだ。
当然堀川戎神社も「十日戎」とあって混んでいた。広く無い敷地に人があふれていた。近くの国道一号線まで列は続いていた。
境内は参拝の人でいっぱい。
入り口は二つあるが、境内は一方通行となっていて、参拝までに道は屋台なはなく、参拝が終わった後の帰り道沿いに屋台が並んでいた。なんとなく、祭りの活気は感じられないように思えた。ほとんどが日本人だったからかもしれない。