石生の水分れ
兵庫県丹波市石生には、日本一低い谷中中央分水界がある。
標高95.45m、
石生交差点から水分れ公園まで全長1,250m。
東西に流れる高谷川沿いを境にしている。
高谷川より南は加古川を通り瀬戸内海へ、北は由良川を通り日本海へ水が流れる。
ちょうど水の流れる方向の分岐点。



この日歩いたのは、石生(いそう)駅から。
雨上がりのムシムシする日だった。
身体中汗まみになった。
汗が二の腕から滴り落ちるのがわかった。

JRの踏切を渡ってすぐに、
「水分れ公園」の看板があった。

最初の写真にあったように、
水分れは高谷川に沿ってある。
矢印の通り川側に道路を渡ると。
水分橋の手前に、
下のようなモニュメントがあった。
こちら側は由良川を通り日本海へ流れるという意味だろう。

反対側は、太平洋とあった。本当は瀬戸内海。

このモニュメントより離れたところに。

水分れ橋
高谷川を渡る水分橋。
水分れとかいて「みわかれ」と読む。
「みわかれ」は「身別れ」に通じるということから、花嫁の行列はこの橋よりひとつ上流にある「おおかみ橋(大神橋)」に迂回したそうだ。


橋のたもとに説明看板があった。

この石生の辺りは、「氷上回廊」という日本海から瀬戸内海にづつく低地地帯のようだ。
その低地地帯を東西を横切る分水界が
「石生の水分れ」という日本一低い中央分水界。
歩きながら案内の看板が何種類か見かけた。
この低地分水嶺の呼び方がそれぞれ微妙に違うような感じがした。
駅前の周辺地図にあった呼び方を使っている。


高谷川沿い遊歩道
水分れ橋から、高谷川を上がった。

おおかみ橋
少し歩くと「おおかみ橋」があった。
この橋は昔このあたりにいたおおかみを捕らえて売ったお金で建てたので「狼橋」と名付けられたそうだ。
花嫁の行列はこの橋に迂回してきた。
しかし、名前が「狼」とつく橋、すこし縁起悪い気がしないでもない。
この橋よりひとつ上流の「藤ノ木橋」は「縁切り橋」とも言われ
下流の「水分れ橋」の「身別れ橋」との間の「狼」はまだましだったのだろう。
しかし、この狼橋(おおかみはし)は
「おおかん橋」や「おかん橋」と言われるようになったようだ。
神様が守って下さる安全な「大神橋」「お神橋」と言われたようだ。


「狼橋」からは、高谷川左岸に遊歩道が通れる。


高谷川の左岸は遊歩道。

もみじの木などが植わっているので、紅葉の頃はいい散歩道になるだろうか。

この遊歩道の終わりは「藤の木橋」。


藤ノ木橋

橋の横にはフジの木が植えられていた。

藤の木橋物語。
なんとなく藤の木橋が「縁切り橋」と言われるのがわかる感じがする。

観光案内
橋の横にあったフジの木の横にあった。


最後の橋が見えてきた。この橋で遊歩道は終わり。
橋をわたり車道を歩いて水分れ公園へ。


駐車場には家族連れが来ていて子供たちの声がした。
この先の水分れ公園には子供たちが喜ぶ何かがあるのだろう。
この時期なら、水遊びができるところかな。
公園の方の写真を撮っていると、子供が横を走りぬけていった。

イソ部神社
公園の手前にはイソ部神社があった。
イソ部神社のイソは山編に石と書く。コンピューターで表示されない文字のようだ。

高谷川に架かる橋。
橋の欄干の色、朱色というより濃い赤色だ。


鳥居の手前に何やら看板があった。
そして、神社周辺では神社に似つかわしくないジャズっぽい曲が聞こえてきた。
イベントでもするのかと思ったが、喫茶店のようなお店があるようだ。
ジャズっぽい曲もこの店のものだろう。

たぶん下の向かって左側にある建物がお店だろう。





石生(いそう)とイソ部神社の「イソ」と「生郷」
石生のあたりは昔は石がごつごつあったそうだ。
石の多い所を海や陸を問わず「イソ」とさすことがあったようだ。
それから石が現れるところということで石生(いそう)とついたという説がある。
イソ部神社の「イソ」も石生(いそう)と何等かの関係があるのでということで、郷土史で議論になることもあるようだ。
チャットGPTで調べた。
水分れの説明の看板はたくさんあったが、
どれも少しづつ呼び方ちがったりした。
「石生」やイソ部神社以外にも「生郷」という名前も出てきていた。
これもチャットGPTで調べてみた。
・類語的な共通点・地理的な近接・宗教的な関係などが出てきた。
宗教的な関係が面白そうなので抜粋した
「生郷」には古くから水神・産土神信仰があったとされ、「生まれる土地」との観念と重なります。 石生の「イソ(磯・石)」+「生(生まれる)」と同様に、自然発生(石や水)の神聖視が背景にあります。
まとめには
「生郷」には古くから水神・産土神信仰があったとされ、「生まれる土地」との観念と重なります。 石生の「イソ(磯・石)」+「生(生まれる)」と同様に、自然発生(石や水)の神聖視が背景にあります。
宗教的な観点から見るとおもしろい。
水分れ公園(みわかれこうえん)
イソ部神社を過ぎるとすぐ、水分れ公園。




高谷川

瀧


噴水

瀧からの水路沿いに建物があった。

ここから湧水が出ていたのだろうか?


イソ部の石清水

上の看板のちょっと手前にあったこれのことかな?

石生駅
ひととおり見たので、石生駅に戻った。
歩き始めは西口からだったが、帰りは大阪方面の電車が発着する東口に。
ここは、昔の雰囲気を漂わせる駅舎がある。
国道176号線から石生駅


何度も来ているが「水分れ公園」の案内があるのはじめ気がついた。

電車を待っていると雷が聞こえ始め雨が降り出した。

