5月14日(日)は、松尾祭還幸祭(おかえり)が行われる。
西寺公園(旭ノ社)に集まり、神事の後、松尾大社を目指す。還幸祭では、船渡御はない。桂川は松尾橋を通って渡る。
4月23日桂川を渡った神輿が上陸した場所は・・。
下の写真辺りに上陸した。20230504撮影
桂川を渡った神輿は
古例の団子神饌を献じた後、四基の神輿と唐櫃とは西七条御旅所に、二基の神輿は川勝寺と郡の末社に至り、そこに駐輦する。(松尾大社のホームページより)
5月14日の還幸祭(おかえり)には、もっと南にある西寺公園(旭ノ社)集まり、松尾大社に戻る。
下のポスターは松尾祭に関係ある場所に掲示されていた。
神幸祭や還幸祭の簡単な予定も書いてあった。
神輿が留まっているのは
・郡の末社(郡の御旅所) 1基
・川勝寺 1基
・松尾大社西七条御旅所 4基と月読神社の唐櫃
郡の末社はどこか?お寺に神社の神輿?
衣手神社(郡の御旅所)
神輿が留まる郡の末社(郡の御旅所)は、衣手神社のこと。
松尾祭の間は、衣手神社は「郡の御旅所」になる。
衣手神社の周りは、今は住宅が建ち並んでいる。
歩いていていくと、大きな木が見えてくるとそこが衣手神社。
木々の緑が濃くなった。
今年3月に来た頃は、
緑が濃くなった。見違えるほどだった。
この鳥居の手前には、大きなクスノキがあったそうだ。
2018年の台風21号で倒れたそうだ。
木は、社務所と神輿庫のちょうど間に倒れ、大きな被害が出なかったと、神輿庫当番の人が教えてくれた。
拝殿には、手書きの絵が描かれた御神燈がかけられていた。その向こうに見えるのが、神輿庫。
神輿は、神輿蔵の中。
格子のシャッターの向こう。
空也上人の金具あるか?
この日、御旅所の神輿を見に来たのは、
・どんな風に、神輿が神社に留まっているのか見たかった。
もっと近く見ることができるのかと思っていた。
格子シャッターの向こうにあるのは、ちょっと残念。
・神輿の台座についている旅姿の空也上人の金具を見てみたかった。
見ることができそうになかった。
境内でウロウロしていると、神輿庫に入ろうとする人がやてきた。
自分を見つけて「おはようございます」と声をかけてきてくれた。
神輿庫当番の人だった。
神輿庫に入ろうするところで
声をかけてみた。
神輿庫の当番の人は、神輿が留まっている間は、毎日誰かが来るそうだ。
「空也上人」の話をすると、当番の人も知らないようだったが、一度見てみますかと、神輿庫に入れてくれた。
この人は60年ぐらい神輿に関わって、神輿を担いだこともあるそうだ。
神輿を近くまでいくことができたが、神輿の周りにはたくさんお供えなどがあって、神輿の片側だけしか見ることができなかった。
見える範囲では、空也上人の金具らしきものを見つけることができなかった。
神輿を間近に見ることができた。
かえって本を見直してみると、神輿の台座を支える棒の正面に取り付けられているとあった。
格子の間からも見れたが、後から写真を見直してみたが、らしきものはなかった。
金具はないのだろうか?
当番の人は親切にいろいろと話しを聞かせてくれた。
神輿庫の裏にある神輿を担ぐときの棒も見せてくれた。
明治から使っているとのこと。
今、新しい棒を準備しているとのこと。
今使っている棒の上には、これから加工する前の木が二本あった。
また、神輿を担ぐ若い人も、減ったとも言っていた。
23日、神輿を担ぐ若い人がたくさん見かけたが、近くの梅宮大社から応援に来てもらったりしたそうだ。
そして、前の日は、梅宮大社の祭りだったので、こちらから手伝いにも行ったとのこと。
お互い助け合っているようだ。
昔は、村々で張り合って対抗意識があったのではないかと思うが、いまはもうない。
若い人が減り、担ぎ手が減っている。
祭の案内の掲示板のポスターの横には、担ぎ手募集のポスターもあった。
川勝寺(せんしょうじ)三宮神社
衣手神社を出て、桂川沿いを歩き、川勝寺に向かった。
衣手神社で、神輿当番の人にあとどこへ行くのか聞かれて、「かわかつてら」に行くといった。
ああ、「せんしょうじ(川勝寺)ね」と言っていた。
「せんしょうじとよむのですね。かわかつでらだと思っていました」といって、神輿庫の当番の人にお礼をいって、「川勝寺」のほうへ向かった。
川勝寺
地図通り行ったが、寺らしきものはなかった。
地図では下の写真あたりにあるはず。
バス停もあった。なぜか?次に行って聞けばわかるかと思い、次の三宮神社へ向かった。
三宮神社
七条通りから折れてながい参道の先に、鳥居が小さく見え、その鳥居の後ろには大きなケヤキの木が目立った。神社には大きな神木をよく見かける。
神社は大きな木がある。境内のこの木の下にいくと、なんとなく落ち着く。
境内は大きな木の葉がついた枝のに覆われて、周りとは違った雰囲気があった。
境内と外では、別世界のようだった。
神輿庫
この神社には、神輿庫の当番の人はいなようだった。人の出入りはあるが、神社の人と思しき人はみかけなかった。
この辺りの人にとって、ここは、神社というより、生活の場のひとつとして溶け込んでいるような。
子供たちが集まって、どこへ行こうか相談していたり、時々参拝する人、拝殿に腰掛けてくつろぐ人、親子づれがあそびに来ていたり、静かな境内に途切れ途切れやってきた。
松尾大社西七条御旅所
御前通りを七条通りから少し南に行ったところにあった。川勝三宮神社から少し、七条通りを東へ、歩くとわりと距離があった。
神輿庫
ここに神輿4台と唐櫃がいる。
泊まっている神輿の名前が書かれていた。
広い日当たりの良い境内。
時々、訪れ人がいるくらいで、静かだった。
松尾大社朱雀御旅所
さらに東の七条通り沿いにあった。
もうJR山陰線の高架が間近に見えてきた。
松尾大社はえらく遠くまで関係あるところがあるものだと思った。
5月14日還幸祭に神輿が立ち寄る。
唐崎西寺公園(西寺跡)2019年1月29日撮影