前回の哲学の道の続き。
熊野若王子神社
哲学の道を銀閣寺から歩いて、終点のあたりに熊野若王子神社がある。
久々に詣でた。
この神社はとても気に入っている。
喫煙所があると言うだけではない。
何年か前の5月に行った時、喫煙所兼休憩所にタバコを吸いながら、座っていると、山からウグイスや鳥の声が静かな境内に響き渡る、何とも心地良い気分を味わった。しばらく、その空間に浸ることができた。
とても、心地良い時間だった。
こじんまりとしているが、落ち着くところだ。近くに来た時は必ず寄る。
この日は、ポツポツと参詣する人があった。
ここはいつ来ても落ち着く。
↓休憩所兼喫煙所
桜の時期、行くと必ず「桜花苑」立ち寄る。
千手乃滝
社務所の前に、こんな案内があった。
初めてみた千手乃滝?こんなのがあったのか?
この神社から、さらに奥に行くと千手乃滝と言うのがあるようだ。
行ってみようか?遠いならやめようとお迷いつつ。
社務所で八咫烏のおみくじを買いがてら、聞いてみた。ここから遠いのか?
15分ぐらいとのこと。
少し山を登らないといけないようだが、15分くらいなら、最近の運動不足の解消のひとつとして行ってみようと決めた。
神社を出て、桜花苑の上り口を左手に見つつ、まっすぐ進んだ。道が徐々に急になっていく。
そして、
進むと、柵があった。猪対策の柵みたいだ。
柵の戸開けてさらに進んだ。
猪が出るようだから、少し用心しながら歩いた。
猪に会うこともなく、千手乃滝に到着した。
本当に15分程度で着いた。
↓千手乃滝。
滝は管を通して流れ出し、バケツのようなもので受けて流れ出していた。
周辺は神様を祀るようになっているが、荒れていた。壊れた鳥居、倒れた街頭。
そんな中、年配の女性が一生懸命掃除をしていた。
話すことができた。上賀茂神社の近所から来ているとのこと、40年来通っているようだ。
この神社(熊野若王子神社)の先代の頃から来ているとのこと。
頭が下がる思いだ。
ただこの滝の参道及び周辺の荒れようは、一人や二人ではどうもできるものではない。
女性も話では、この滝は、とても由緒ある滝ということだった。
この荒れ具合の中でも、不快に思うことはなかった。
掃除されるべきところはちゃんと掃除されていた。女性の努力があって、いい思いをさせていただいた。
「ありがとうございます。」と女性に伝えた。それくらいしかできなかった。
神社やお寺は、一部メジャーを除いて、経営は大変ではないかと思う。
この神社も京都の熊野三山のひとつだが、家族で経営されているようだ。子供さんも社務所で店番をしていたが、まだ中学生かなという感じだった。
長く続いて欲しい。
また、行きます。
桜花苑
桜と言ってもソメイヨシノではない。ピンクの花つける。
ゴツゴツした不揃いの石が並ぶ石階段を上がっていく。この階段を見て上がるのをためらう人もいる。
息を切らして上がる人もいる。その人の横を「すみません」と通り越して、あがった。
上がっていく途中、鹿威しの音が聞こえる。鳥の声と定期的に鹿威しの音、竹が石に当たり音が響く。
いい雰囲気だ。
上がりきって、桜花苑。
桜は見頃だった。
千手乃滝は・・
千手乃滝から流れた流れは、熊野若王子神社の横を流れる水路を通って、哲学の道を流れる疏水へ流れ込むのだろうか?