大阪市制100年記念事業の思い出
大阪市住之江区にある咲洲には、大阪市がつくり、破綻した施設いくつかある。
橋下さんが大阪市長の時、「誰も手をあげてくれないような、よくこんな建築物をつくったと思う。馬鹿げたことをやった」と酷評された施設もある。
今も引き取り手がなく、無人施設は連綿と保守管理されているようだ。
いくつかは、引き取り手があったり、再建がうまくいって、なんとかなっているところもある。
知っているのは。
・WTC。破綻した。今はかつての大阪市のライバルの大阪府の咲洲庁舎となっている。
・ATC。ここも破綻した。しかし、今も営業している。
・なにわの海の時空間。破綻した。ここが橋下市長に前述のように言わせた施設。今も無人。遺跡化している。
コスモスクエア
「コスモスクエア」駅は、大阪メトロ中央線の終点の駅。地下駅なっている。ニュートラムへの乗り換え駅でもある。
中央線は生駒の山を突き抜け大阪府を横断して、大阪港の海底の駅コスモスクエアで終わる。そこそこの標高差はあるかと思う。
↓上の写真が大阪メトロ、下の写真は近鉄。
ダイヤモンドポイントに行った後、コスモスクエア駅に行った。
この駅は、乗り換え駅という印象しかなかった。大阪府の咲洲庁舎に行く時は、この駅でニュートラムに乗り換えて行く。
ただ、大阪万博の夢洲が見えるかもと思い一度降りてみた。
シーサイドコスモ
コスモスクエア駅を出て大阪港の方に出た。このあたりは「シーサイドコスモ」と言うようだ。
海沿いに広い道がズット先の方まで続いていた。
釣りをしている人が多い。釣りができる所。
どこまで続くか、先端まで行けるか?と思い歩いた。
わりと歩いた。
その時、ドームが見えた。ダイヤモンドポイントでガスタンクかと思った球状の建物。
何か?
なにわの海の時空間
さらに歩を進めた。近づくに連れ、ガスタンクでないのがわかった。あのドームは、何かの研究施設か?と思った。
振り返ると、青い空と紺碧の海。
これは何?立派な建物だ。
しかし、今はもう使われていないようだ。こんな立派な建物使わないのは勿体ないと思う。
廃墟?にしては、ちゃん保守がされている。廃墟感ない。強く吹き付ける風の音と打ち付ける波の音がするだけ。とても違和感のある空間だった。
歩いていてわかった。この場所の呼び名だけは。
「なにわの海の時空間」と言うところだ。
この時もまだピント来ない。
なんだろう?「なにわ海の時空間」って。
????こんなのあったけ?
歩いて行き止まりまで行った。ずっと見えていたドームは海に浮いているようだった。
後ろに写っている高いビルは大阪府咲洲庁舎(WTC)
ドームの周り半周を海を隔ててデッキがある。デッキの上の道を歩いて行き止まりまで行った。管理はされているようだが、初めは、使われていない施設のデッキなので、傷んでいるところがるかもしれないと思い歩くのは少し怖かった。
後で歩いてわかった。デッキはしっかりとしていた。
行き止まり。
この日は風が強かったためか、波が時々デッキに打ち上げていた。
このドームは絵になる。
つづく。
なにわの海の時空間について
総工費176億円。大阪市市制100周年記念事業の一つとして建築された。2000年(平成12年)に開館した。
年間入場60万人を目論んでいいた。最高で20万人。2008年には10万人を切った。翌年は10万人に戻ったが、6割以上が小学校の社会見学のような無料入場者。毎年3億円以上の赤字だったそうだ。
2010年事業仕分けで「不要(廃止)」の決定がなされた。
2013年2月8日、3月10日閉館することを大阪市が発表した。施設を再利用する民間事業者を公募したが応募者ゼロ。これを受けてはじめの橋下市長の話になる。当然、この施設をつくるのを決めたのは橋下市長のずっと前の市長だ。
以上ウィキペディア「なにわの海も時空間」を参照した。
船をドームで覆うようなこともしたようだ。当時、このニュースを聞いて、無駄なことをするなと思ったの思い出した。
2013年3月10日に閉館されて以来、取り壊されず、当時の様子のまま残っている。敷地には誰でも近くに行くことができる。建物の中には入ることができない。敷地がシーサイドコスモの釣り解放区の中に組み込まれているようだ。
海にポツントあるドームの周りを海を隔ててあるウッドデッキが遊歩道のようになっている。ちゃんと維持管理されているのだろう。
税金で作られた、税金で保守管理されている。
特別区が誕生していたら、中央区が維持管理をすることになっていたのだろうか?
グランピングやワーケシションが人気上昇中の中、利用価値ありそうな気がするけど?
それでも、引き受け手がないのは何故?維持費がかかりそう。取り壊し費用もかかりそう。
いいと思ったのは、たまたま、天気のいい日に行ったから思っただけかな?