雲竜院は、「京都人の密やかな愉しみ」の第一回の最初の挿入ドラマ「京都人物語」の「わたしの大黒さん」の舞台となったお寺。
「京都人の密やかな愉しみ」の挿入されるドラマの中には、伝統ある家に生まれた子供が家業を継ぐかどうかの選択に悩まされているドラマがある。
これもその一つだろう。
中村ゆりさんが演じる650年続く泉涌寺の塔頭の雲龍院のひとり娘一柳美里が主人公。
村上昇(福士誠治)と一緒に食事した帰り、同じ方向だとタクシーで送ってもらうことになった。
タクシーは泉涌寺道に入り、運転手は境内入り口手前で、「ここらへんですか」と聞くが、「入ってください(境内に入ってください)」と言われ一瞬動揺し「お寺の中に?」と聞き返す。
↓泉涌寺境内入り口門
「はい」と美里は返事をするがその表情はまずったなという感じ。
男性は「へっ?」とちょっと驚き、泉涌寺の門を通り過ぎ。
タクシーの運転手は、ちょっと不安になりどこまで行くのか聞いた。
美里は「雲龍院」と伝えた。
運転手は納得したようで「あー走り大国の」と安どした感じで応える。
美里が横眼に見た男性はどうゆう気持ちか推し量れない。
これまで、何度も雲龍院の娘であることで付き合いが終わったことがあった。
タクシーを降りたあと男性の「ここのお嬢さんだったんですね」と驚いた様子を見て、
タクシーを見送った後、今回も、もう連絡もないだろうとあきらめの思いで家(雲龍院)に入っていくところから始まるドラマ。
雲龍院は、泉涌寺の塔頭の中でも一番奥にある。
京都一周トレイルを南から歩くと泉涌寺の一番最初の塔頭でもある。
ドラマは夜のシーンから始まり、雲龍院に続く道や境内に入る道や境内の庭にも足元を照らす灯りがあった。この辺りは夜は真っ暗になる。そのためにあるのだろう。
門をくぐりまっすぐ進み、突き当りを曲がると、入り口受付がある。
その手前にはお寺の説明を乗せた掲示板があった。
拝観料は400円、抹茶と茶菓子付きの拝観料が1,000円。
もう一つ拝観料2,000円もあった、抹茶と茶菓子と写経込みだったかと思う。
龍の絵
入ってすぐ龍の絵が飾ってあった。
この絵、左から見るのと右から見るのとでは、龍の首の長さが違って見えるとか。
れんげの間
順路通り、龍の絵の前を右に曲がると最初にある部屋がれんげの間
この部屋の障子の窓から見える庭園の景色が工夫されてた。
大輪の間
れんげの間のトイレを挟んで横の部屋が、大輪の間。
広い部屋で、庭園を広く見えることができる。少しエアコンが聞いていた。
ここで、抹茶と茶菓子がふるまわれた。庭園を眺めながらお茶を頂いた。
霊明殿
大輪間の次は、霊明殿。
ここには、後光厳天皇と後円融天皇の坐像がある。
両天皇の坐像は等身大の大きさの為、非常事態にはせめて首だけでも持って逃げることができるよに首がとれるようになっいる。
諦めていた美里に会いに来た昇と再会するシーンで使われたところ。
このシーンで、美里は昇に前述の説明をする。
撮影禁止なので、その前の灯籠。
枯山水の庭に、円形の模様の中心に灯籠が立っていた。
龍華殿
ここが本堂だろう。灯籠の横にある建物が龍華殿。
日光・月光菩薩が祀られている。撮影禁止。
勅使門
龍華殿に行った時は、法事が行われいた。
寺の人に10分ぐらいで終わりますと言われ、待つことにした。
勅使門見える龍華殿の階段に座って、法事が終わるのを待った。
静かな境内、本堂から聞こえてくる読経と9月も中頃だというのに聞こえる蝉の声が勅使門の映像のBGMのように聞こえた。
それでも暑さはやわらがなかった。
勅使門、外から。
走り大国天
龍の絵の前を通り過ぎ、台所に「走り大国天」がある。
ここも撮影禁止。
ここもドラマ使われた。
見覚えの部屋だった。
テーブルの配置は違ったが、テレビで見たのとほぼ同じだった。
台所を出て庭園を右手に見ながら廊下を進んだ。
月窓の間
水琴窟
月窓の間の前の庭園に水琴窟があった。
龍淵のさやけし
悟りの間
悟りの窓 春には手前から、紅梅・海棠(かいどう)、シャクナゲと順番に花を咲かせるそうだ。
庭園
地図・アクセス
アクセス
最寄り駅は、京阪・JRと共に「東福寺」駅。
東福寺駅から徒歩約450mで泉涌寺道の交差点。
泉涌寺道の交差点から1.1㎞歩く。
バスで行った場合も、
泉涌寺道のバス停から歩くことになる。
泉涌寺道は、寺に向かって緩い上り坂。
泉涌寺境内に入ると、両側に塔頭が立ち並び、道両側を木々がしげる道となる。
塔頭の中には、昔古文の授業で習った悲田院もある。
タクシーで来ている人をよく見かけた。
ここに来るには、タクシーや車で来るのがいいのかもしれない。