天龍寺 後醍醐天皇・足利家のゆかりのお寺。元亀山殿があった。 20230528

天龍寺

天龍寺は、嵐山を散歩する時、よく前を歩く。

久しく参拝したことがなかった。前に参拝したのは10年も前かな。

久々に参拝することにした。

天龍寺は嵐山でも存在感が大きい。渡月橋を渡り、嵐山を歩いて、天龍寺より北に行こうと思えば、長辻通りを歩くか、かなり山側の道を通らないと行けない。

そう、竹の小径の上の大河内山荘前に続く道まで山側の道を歩かないといけない。

午前11時前だが、もう長辻通りは人が人が多かった。祭があるかということでもない。

長辻通りを避けて、脇道に入ると、自然天龍寺前にでてしまう。

天龍寺は人気がある。嵐山に来た人の多くが訪れるお寺。

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開基(創立者)は足利尊氏、開山(初代住職)は夢窓疎石である。足利将軍家と後醍醐天皇ゆかりの禅寺として京都五山の第一位とされてきた。

後醍醐天皇と足利家争ったもの同士が同じ寺にあるというのは興味深い。

天龍寺は後醍醐天皇の崩御に際して、その菩提を弔う寺の建立を夢窓疎石の勧められ亀山殿に建立された。後醍醐天皇とも足利家ともゆかりが深い。

亀山殿を後醍醐天皇を祭寺にしたのも、亀山殿を好んだのは後醍醐天皇の祖父の亀山天皇、大覚寺統(南朝)の系統の地であったからだろう。

 

寺の本堂参拝料と庭園の参拝料は別々。

庭園は広くいろいろ花が咲いているのだろうか?この時期、花の端境期になるのかと思った。ツツジや菖蒲の季節も終わり、紫陽花の季節にこれからかと言う時期。

天龍寺前の案内には、これだけの花が咲いているとあった。甘茶とか咲いているようだ。

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前述の通り、嵐山公園亀山地区を歩いていると、天龍寺前に出てしまう人が多いのか、竹の小径への行きかたの案内があった。

以下ののような案内があった。

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竹の小径へ行くには、ここからだと、大回りして、もう一度公道にでて行くか。

天龍寺の庭園の北出口から竹の小径へ出るか。

ふた通り案内していた。

 

   

 

天龍寺は後醍醐天皇にゆかりのある寺。日本史中で、鎌倉末期から室町時代初期にも興味があることもあって、是非とも後醍醐天皇ゆかりのもがあるのか見ようと思った。また、後醍醐天皇の祖父の亀山天皇・その父後嵯峨天皇が好んだ場所。天龍寺は亀山殿のあたりに建てられた。

以前行った時は、何の知識もなく行った。

歴史をごく僅かでも知って、参拝するのでは、面白味が全く違う。

天龍寺拝観料300円と庭園入場料は500円。

両方行きたいので800円。

さすが嵐山一番の観光スポットのひとつ。観光客が多い。海外特に欧米系の人、東南アジア系。日本人は少数。

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天龍寺拝観料と庭園入場料を払って、久々の天龍寺。
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写真を見ると人が少なそうだが、人はとても多かった。

 

後醍醐天皇聖廟多宝殿

この回廊の先に後醍醐天皇が祀られている後醍醐天皇聖廟多宝殿がある。
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外からみると、紫宸殿を模して、左橘右桜のように両側に木が植えられていた。

残念ながら、両方とも梅だった。
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ここが亀山天皇と父の後嵯峨天皇の居所だった。元は檀林寺の旧跡。檀林寺は嵯峨天皇の皇后が開いたお寺。

 

 

   

 

庭園

庭園は方丈やお寺の建物からよく見える。それで満足もできるが、新緑の季節、庭園の奥深くまで散策するのもいいものだ。そして、庭園から建物を見るのもいい。
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曹源池

天龍寺の庭園の中で、一番目立つのは「曹源池」。方丈などの縁側に座り池を見ている人が多くいた。
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開山夢想国師の作庭、左手に嵐山 正面に亀山・小倉山 右手遠方に愛宕山を借景した池泉回遊庭園で、優美な王朝文化の大和絵風の伝統文化と宋元画風の大和絵風とが巧みに溶け合った庭である。(上記案内文より)
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左手に嵐山。写真右に見える山が嵐山。
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正面に亀山・小倉山。もう少し左かな。小倉山はこの方向だと思う。
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右手に遠く、愛宕山。愛宕山は見えそうにない。
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下野(しもつけ)

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花菖蒲

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甘茶

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硯石

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庭園なの風景

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北出口

この出口を出ると竹の小径。
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揉め事!?

方丈の縁側を歩いていると庭園を住職と思しき人が人を連れて携帯電話で大声で話しながら歩いていた。住職と思しき人は、案内中だったのだろう。

テレビの取材に関しての話のようだ。住職の言うような内容にしなかった。できないことをできるかように紹介した内容になっていたことにクレームをつけているようだった。まだ、放映前で、放送はやめると言っていた。周りには多くの人がいた。拝観の中の人の注目を集めていた。

取材させてもらって、ちゃんと確認せずに、勝手に作ってしまうのは良くない。取材先迷惑かかる上に取材先の信用を無くしかねない。が、衆目の前でして良いのかなとも思った。