千本釈迦堂
千本釈迦堂は、12月に開催される「大根炊き」が有名。
関西のテレビのニュースでも取り上げられる。
12月の「大根炊き」の時に行くのがベストだが、
千本釈迦堂には、一度は行ってみたいと、以前から思っていた。
千本通りを歩く機会は何度かあった。
行く機会がなかった。
それに、
「千本〇〇」なので、「千本ゑんま堂」と混同していたようなところがある。
「千本ゑんま堂」へは千本通り沿いにあるので、何度か足を運んだことがある。
それで、行ったつもりになっていた。
千本釈迦堂は、「千本」とつくから、千本通り沿いにあるように思うが、千本通りから少し離れたところにある。
この日は、今出川通りの「上七軒」交差点からから向かった。
バスで行くのであれば、今出川通りの「上七軒」のバス停が近い。
千本通りのバス停だと少し遠くなる。
千本釈迦堂の年中行事
・節分会 - おかめ節分ともいわれ2月の節分におかめ塚で豆まき、おかめ音頭などが行われる[12]。
・千本の釈迦念仏 - 遺教経会ともいわれる。二世の如輪により文永年間に始められた。兼好法師の『徒然草』にも記録がある。
・根焚き - 12月7日・8日に行なわれる成道会法要。鎌倉時代に、当寺の僧・慈禅が、法要の際に大根の切り口に梵字を書いて息災祈願を行なったのが起源とされる。今日では、この大根を食べると中風など諸病除けになるとされている。(ウィキペディア「大報恩時寺」より)
それ以外にも、千本釈迦堂の陶器まつりが7月初旬にあるようだ。
ここの陶器は、五条の陶器市とならんで二大陶器祭。
おそらく京都でのだろう。
千本釈迦堂の陶器祭は、陶器の供養の意味もあるようだ。
行ったのは、節分も間近の頃、境内では、節分会の準備がされていた。
下の写真の参道の右手にテントが設営されていた。
上七軒の交差点から北東に延びる道の突き当りに、千本釈迦堂がある。
本堂
拝観は、本堂の西にある社務所から入る。
拝観料600円
御朱印300円
本堂の他に、霊宝殿も見学できる。霊宝殿では、仏像などが展示されていた。
瓦の端が阿亀(おかめ)の顔になっていた。この寺は、阿亀(おかめ)とは関係が深い。
霊宝殿を見て、本堂に向かった。
本堂内内は、撮影禁止だった。
おかめの話
「おかめ」と聞くと多くの人は、ほぼ同じイメージを描くのではないだろうか?
上の写真にあるような女性の顔を。
おかめとこの千本釈迦堂はゆかりが深い。
本堂の横に、おかめの像とおかめの人形が展示されているスペースがあった。
おかめの人形の展示棚の上の壁に、おかめにまつわる話の絵が何枚ならんでいた。
本堂内は撮影ダメなのようなので、ここでも写真を撮らなかった。
ブログやGoogleマップなどを見ると、写真を撮っている人がいるので、撮っても大丈夫んだったかもしれない。
写真を撮らず、じっくりと飾られている絵を読んだ。
阿亀(おかめ)の話は聞いたことがある。千本釈迦堂でのこととは知らなかった。
最後、阿亀(おかめ)は夫のために自刃する話だったと覚えている。
絵に書かれた文章を行ったり来たりしながら読んだ。どこを読んでも阿亀が自刃したことは書かれていなかった。突然亡くなっていた。
阿亀の夫は棟梁で、千本釈迦堂の本堂を建てる依頼を受けた。大事な柱を切りそろえているうちに、一本だけサイズを間違えてしまった。これでは、ちゃんと本堂ができないと悩んでいた。それを見た妻の阿亀は、何度も何度も仏様に祈りをした。ある時仏様よりお告げがあり、斗型にすればよいという。これを夫に告げ、これで夫は無事に本堂を建てることができた。しかも、思っていたよりいいものができた。
阿亀が自刃した理由は、夫の手柄を妻の自分が伝えた案となっては夫の名折れ、自分が生きていては、いつこのことを自分が口にしてしまうかわからない。夫の名誉を守るために、自分が消えようと自刃したという話を聞いたことがある。
千本釈迦堂の桜
境内には、阿亀(おかめ)に因んだものがある。
阿亀(おかめ)の像があった。
そして、もう一つ、阿亀桜(おかめざくら)。
本堂の前に本堂を守るかのように立っていた。立派なしだれ桜の木だった。
御衣黄桜(ぎょいこいうざくら)
平安時代の貴族が着ていた衣服(御衣)が控えめで気品のある萌黄色に近い色で、花の色に似ていることからつけられた。
この桜を咲くころに来てみたいと思う。