無鄰菴 明治の重鎮 山縣有朋の別荘。
とても趣向を凝らしていると思う。今では珍しい、東山を借景して庭の風景にとりこんでいる。ここでは、東山以外の外街電柱や建物は庭から一切見えないようになっている。そのように設計されているのだろう。有朋の趣向を7代目 小川治兵衛が作り上げた庭。
ただ、人は多かった。人が写らないようにするのに苦労したが、かえって人が写っている方が、リアリティがあっていいかなと思った。
この建物では、上がって休憩できるのか?わからないけど、休憩していると思われる人がいた。ただ。1,000円だったか出せばお茶を振舞ってくれるようだ。
別に洋館があった。ここで日露戦争の開戦を巡って伊藤博文らと話しあったようだ。
入り口のところの紅葉。
入り口。
入り口は、平安神宮の大鳥居を左にみて、仁王門通りを東山に向けて歩いて、動物園や琵琶湖疏水記念館が近くになってきたら、右に曲がる角を曲がるとある。
この日は、天気が良く、東山がよく見えた。
山縣有朋については、今のNHK の大河ドラマの「西郷どん」や司馬遼太郎氏の小説を読んでも、あまりいい印象はない。お金と権力が好きな人だったのかという印象がある。ただ、趣味人だったかもしれない。
明治の前半、まだ日本が豊かでない時代、庶民の生活は苦しかった時代、その時代に、贅沢だなと思う。商売柄、海外からの来賓に見せるためにも必要だったのかもしれない。
テレビで紹介されていて、借景を見ようとフラット立ち寄った。とても良かった。