京都地下鉄烏丸線「北山」駅で下車して、鞍馬街道を北に1Kmほど北に向かって歩くと「深泥池」がある。
知らなければ、ありふれた風景に、見過ごしてしまう。
到着したときには、車が一台来ていた。様子をみているとどうも「深泥池」を見に来ていたようだ。降りて池の近くをうろうろするだけで、そそくさと車に乗りこみどこかに行ってしまった。
「深泥池」が囲いがなければ、たんなる空き地と間違えて足を踏み入れてしまいそうだ。
空き地のようだが、近寄ってみると。
このあたり、上賀茂神社と宝ヶ池の間のに位置し、昔は湿地が広がっていたようだ。
そこに周囲1.5Kmの「深泥池(みどろいけ)」がある。
この池は、十数万年前に形成された歴史の古い池である。
氷河期から生き続けている生物も生息しているようだ。
池の中央には、植物の遺骸が泥炭化して形成された浮島がある。
深泥池の植物群落は学術的にみても貴重なものだそうだ。
「深泥池」に行くとなんの変哲もないところに「深泥池生物群集」という看板があった。
同時このあたりは、心霊スポットとしても有名なようだ。
古くは「弥勒菩薩池」と表記されて「みどろいけ」と読ませていたようだ。
京都から古くからある池なので、多くの伝説があり。
一つに鬼の人間界への出入口になってたという話もある。
貴船の山奥に棲む鬼が地下水脈の通路を通ってここまできて、深泥池から地上に上がって都に行って悪さをしたというものだ。
碁盤の目には謎がいっぱい! ほんとうは怖い 京都の地名散歩 京都しあわせ倶楽部
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