静かな夜 和歌山県田辺市本宮町川湯温泉 20220517

和歌山県にある温泉郷川湯温泉の泊まった。

道路挟んで大塔川が流れている。

道路沿に温泉宿が並ぶ温泉街。

お土産物などのお店もなさそう。

居酒屋のような店もなさそう。

一か所らしき店はあったが・・・。

山間の静かな温泉街。

夜9時となると人通りもなくなり、道路を通る自動車もなくなる。

ただ、外灯と建物から漏れる灯りだけが、温泉街に灯る。

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部屋に入って、窓を開けると、大塔川の川のせせらぎと、カエルの声が聞こえてきた。

都会では感じられない空気。

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テレビをつけるのがもったいない気がした。

テレビをつけず。

部屋の照明を窓側だけにして、

窓側の椅子に座り、

足を伸ばし、

ベッドに足を乗せて、

缶ビールをサイドテーブルに置いて、

川のせせらぎとカエルの声を聴きながら本を読んだ。

静かだった。

都会では、好んでしないこと。

前にも、一度泊ったことがある。

冬だった。

窓を開けると寒風が吹きこみ、寒かった。

窓を閉めたまま、

見るでもなくテレビをつけ、テレビの音を耳に夜を過ごした。

今回は、春。

二十四節季では、立夏を過ぎ、もう梅雨の声も聞こえはじめるころ。

窓を開けていても寒くない。

一年で一番いい気候だと思う。

窓を開け、

テレビをつけずにいると、

外の雰囲気が自然と感じられる。

静かだなと、外を見て、

時計を見ると、

いつもならまだまだこれからという9時過ぎ。

どっぷりと深夜感があった。

こんな静かな時間を過ごしたのは、いつ以来だろうか?

テレビのない世界もいいなと思った。

最近のテレビは、あまり面白くなくなった。

観ようとあまり思わなくなった。

家にいても、テレビではYouTubeかオンデマンドの映像が流れている。

見るとしてもNHK。民放の映像が流れることは、少なくなった。

 

こんな静かな時間を過ごすことができたのは、

川湯温泉のようなところだからだろう。

JRの最寄り駅がある新宮市内、田辺市内で泊まっても、このような体験はできないだろう。

   

 

川湯温泉

川湯温泉は、前述の通り熊野川に注ぐ大塔川沿しの温泉街。

大塔川沿いを走る道路沿いに旅館や民宿が並ぶこじんまりした温泉街。

城崎温泉や有馬温泉ような有名な温泉街ほどの賑わいはない。

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川湯温泉のあたりの大塔川は、川底や河原を掘れば温泉が出る。

冬には大塔川の河原を掘って大きな露天風呂ができる。仙人風呂と言われる。

関西のニュースでも紹介される。

この日も、水着の人が川に浸かっていた。

川底から温泉が涌いているので、川の水は冷たくない。

ところによっては熱いところもあるようだ。

和歌山県田辺市本宮町の温泉地

和歌山県田辺市本宮町には、熊野本宮大社の近くに温泉郷が三つある。

世界遺産にもなっている日本最古の温泉の一つともいわれる「湯の峰温泉」

小栗判官の話が有名だ。簡単に言うと、瀕死の小栗判官がこの温泉で蘇生する話だ。
本当の話はもっと、物語感がある。

湯の峰温泉

↓湯筒、温泉卵ができる。昔行った時は、数人が温泉卵を作ろうとしていたが、このときは誰もいなかった。コロナ禍のころだったからだろう。

湯筒
2020年6月撮影

もう一つが、関西では有名なホームセンターコーナンが母体の「渡瀬温泉」

西日本では、最大の露天風呂がある。

渡瀬温泉
2020年6月撮影

そして、川湯温泉仙人風呂で有名だ。

温泉として、とてもいいところだ。

川湯温泉は川底を掘れば温泉が出て、湯の峰温泉は、温泉卵をつくることができる湯筒があるように、浅いところに温泉源がある。

温泉の出やすいところだろう。近くに火山がないのにね。

 

いいところだが、

ただ、行くのには、少し大変なところがある。

紀伊田辺駅からだとバスで約2時間ほど。

自動車を使うともっと早く1時間半ぐらい。

バスはゆっくり、休憩時間を挟み、バス停にとまりつつ、後続の車に道を譲りつつ、向かうので、自動車より、時間がかかる。