三室戸寺を出て、宇治橋まで歩いた。
宇治と言えば、10円玉にデザインされている平等院鳳凰堂と宇治茶と源氏物語。
平等院は光源氏のモデル源融(みなもとのとおる)が営んだ別荘が宇多天皇に渡り、天皇の孫の源重信を経て、藤原道長の「宇治殿」となったもの。道長の子関白藤原頼通が宇治殿を寺院に改めたのが始まり。
この日は、ゴールデンウィークとあって、人出が多い。平等院入るのに行列ができていた。そこまでして入りたいと思わないので、周辺をウロウロした。
これこそ仁和寺の法師のようだが、平等院よりその周辺の方が興味あった。
宇治橋
平等院門前通
何ヶ所かの店の前に藤の花が飾られていた。
平等院の前を通り過ぎ、あじろぎの道を歩いた
宇治川の州の橘島と岸の間は工事中だ。橘島へ渡る橘橋は通れる。色付け前見たい。
さらに上流に歩くと、福寿園の喫茶店があった。ここは宇治茶を飲む喫茶店。
紙コップの煎茶を飲んだ。お茶っ葉をティーバッグに入れていた。
プレミアム煎茶や玉露がメニューにあったが。プレミアムとは新茶のことで、新茶は採れているが、ティーバッグに詰めるのが間に合っていないので今はないが、もう少ししたら。入ってくるとのことだった。
八十八夜は5月2日だが、新茶は今年は少し早いとのことだった。
2階に上がって一人宇治川を眺めて飲んだ。
横の席では、急須入ったお茶を飲んでいた。それを見て、紙コップでなく、煎茶なりのちゃんとした飲み方の方にした方が良かったかなと思った。
お茶は、渋みの中にある甘みが美味しい。紙コップでは、それを味わうことができない。
お茶を飲んで、さらに歩いた。
橘橋より上流の朱塗りのコンクリートの喜撰橋を渡った。橋の袂には、鵜飼の屋形船があった。
喜撰橋 塔の島へ渡る
十三重の石塔 (有名らしい)
鵜飼の鵜の鳥小屋があった。
塔島から橘島と歩いて、対岸に渡る朝霧橋を渡った。
この日は、宇治川の流れが速い。
すぐ上流の天ヶ瀬ダムがズット放流をしているからだ。随所にある電光掲示板がその旨伝えていた。
水鳥が流れに押されて、溺れているよう見えたが、果敢に魚を捕るのか潜っていった。すぐ上がってこなかった。上がってきたは見届けていない。
対岸には、橋を降りると宇治上神社があった。川べりには光源氏と言う椿があった。
その前には、源氏物語の像があった。
この辺りの宇治川は、少し下流の観月橋付近より川の幅も広く、滔々と流れていた。