広沢池(水が抜かれた)12月に行われる「鯉揚げ」は、季節の風物詩・見れなかったけど【京都市右京区】 20231224

 

広沢の池(水が抜かれた)

鷹峯から歩いて終点に近い広沢の池に着いた。

池?
水がなかった。

広沢の池には水がほとんどなかった。

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沈んだ船だろうか?木の船が姿を現していた。
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なぜ水がないのだろう。

水が涸れたのかと思ったが、ボートの看板が現役っぽいので、そうではないかなと。
広沢池 鯉揚げ

昔からの景勝地

広沢池は、平安時代から観月の名所で和歌に詠まれるほどの景勝地だ。

 「廣澤の 池に宿れる月影や 昔をてらす鏡なるらん」後鳥羽法皇

「いにしへの ひとは 汀(みぎは)に影絶えて 月のみすめる 廣澤の池」 源頼政 

今は、さくらの名所でもある。

春には桜の「平安の郷」の桜が一般公開されるようだ。

一度は行ってみたいと思っている。

また、春になると、池の南の道の桜並木から、池を越しに池の北にある遍照寺山を望むことができるようだ。

遍照寺山は、嵯峨富士の別名がある広沢池の北にある山。

下の写真が遍照寺山(嵯峨富士)だろう。

これらの沿道の木々は桜のようだ。
広沢池

鯉揚げ

広沢池は、冬は水が抜かれる。

そして、冬には、「鯉揚げ」が行われる。

広沢の池の「鯉揚げ」は師走の風物詩のようだ。

春に鯉を1200匹ほどを放流して、エサを与え、師走の頃に池の水の抜いて、鯉や魚をとる。

無料ではなさそうだ。写真は撮っていないが、魚毎の価格表を見かけた。

2023年は12月2日に行われたようだ。

行ったのは、鯉揚げが行われてからずいぶん経っていた。名残の看板などがまだあった。
広沢池鯉揚げ

池の水を抜くのは、

池の鯉や魚などを売る為だけではないようだ。

冬の間、池の底が太陽光を受けて酸素と接した微生物が泥を分解するようだ。これは千年以上も続けられた伝統的な農業技術のようだ。もともとこの池は農業用のため池だったようだ。

地図・アクセス

一番近いバス停が59系統の「広沢池・佛大広沢校前」下車すぐだが、バスは一時間に一本しかない。

他は

市バス「山越」(10系統・26系統・59系統)から徒歩約5分

市バス「大覚寺」(28系統・91系統)から徒歩約10分

嵐電「車折神社」駅から徒歩約18分

JR「嵯峨嵐山」駅から徒歩約15分

少し歩かないといけない。北嵯峨野の散歩しながら行くのもいいかもしれない。

 

広沢池について

ウィキペディア「広沢池」より(抜粋)

広沢池(ひろさわのいけ)は、京都市右京区嵯峨広沢町にある周囲1.3kmほどの池である。別名遍照寺池(へんしょうじのいけ)。

かつては灌漑用として三十町歩の田圃を潤していたが、近年は鯉の養殖など養魚池として活用されている[3]。西岸には池へ突き出るような形の小さな人工島「観音島」があり、橋が架けられている。島の内部には石像の千手観音が祭られ、先端には弁天堂もある。 

平安時代中期の989年(永祚元年)、寛朝僧正が朝原山の麓に遍照寺を建立する際、本堂の南に庭池として造営したと伝えられ、これが別名(遍照寺池)の由来となっている

桜の季節に来てみたいと思う。