黄檗萬福寺
法堂
黄檗宗大本山の寺院「萬福寺」。山号は黄檗山。
黄檗宗は、三大禅宗のひとつ。
三大禅宗は、臨済宗・曹洞宗・黄檗宗。
総門前の由緒看板には、概ね以下のようなことが書いてあった。
中国福建省福建州の黄檗山萬福寺の住持であった隠元禅師がわが国に渡来。徳川家綱公から現在の地を賜り、寛文元年(1661年)新しい寺を建てた。元を忘れないために黄檗山萬福寺と命じた。
歴代住持のうち16人が中国僧で、山中至る所に中国色が濃厚だと。
伽藍の配置も中国風だそうだ。
ランタンフェスタ
総門の前に立った時、なんて派手なお寺か?と思った。
よく見るとランタンフェスを開催していた。
その為のものか?
秋から冬にかけてライトアップするところがたくさんある。
そのひとつかと思った。
ランタンフェスタは、
10月8日から12月10日まで開催している。
入場料は大人1,500円、学生1,000円、中高学生500円、小学生以下は無料。
境内はランタンフェスタの飾りでいっぱいだった。
どれも中国風だった。
吊らされいるランタンを見て、日本とういうより中国の雰囲気があると思った。
吊るされたランタンだけでなく。
人形や大きな花船、建物、龍、獅子、パンダ、そして布袋さんの化身の大きな弥勒菩薩像など、境内いっぱいにあった。
それぞれがどう光るのかはわからないが、
これがの像がランタンフェスタでは光るかと思うと、ぜひ見に来たいと思った。
都七福神めぐり
今回の目的は、七福神。
このお寺へ参拝することにしたのも、「都七福神めぐり」の一つだったから。
都七福神めぐりでこのお寺は、七福神のうちの、「布袋尊」。
布袋さんの像は、三門を入って正面にある天王殿にあった。
↓三門
三門を入って、拝観料を支払った。500円。
まっすぐ行くと、布袋尊の像の天王殿がある。
布袋は七福神の中で唯一、実在の人物と言われている。
後粱時代、中国浙江省の契此(かいし)というお坊さんがモデルになったとのこと。
この人はいつも大きな袋を担いで国中を旅していたことからいつしか「布袋」と呼ばれるようなったあおうだ。
総門入ったすぐにある建物の前の掲示板に。
「都七福神めぐり」案内が貼られていた。
そこには、一粒万倍ならぬ、
「七福万倍」とあった。
毎月7日は七福神の日。
黄檗売茶流
隠元禅師はじめとする明国から渡来した僧侶たちによって、宗教以外にも、
日本で拡大・発展した中国風美術。江戸幕府に保護され,長崎,京都,江戸を中心に書,絵画,彫刻,建築のほか,音楽,茶道など幅広い分野で展開した。(コトバンク「黄檗派」より)
三門では、この日行われるお茶の会の受付をしていた。
着物を着た女性が受付をしていた。
境内を歩いていて、
この木の後ろの建物に、全国からお茶の人が集まるところがあると聞いた。おそらく黄檗売茶流の人たちだろう。黄檗売茶流
歩いているいると、「お茶の淹れ方」を教授するイベントやお茶を売っているところなどがあった。
上の看板には「tea master plan 黄檗山萬福寺での普茶料理と最高品質の呈茶体験」と書かれていた。」
茶道のことはよく知らないが、黄檗売茶流は煎茶で煎茶道にはいくつか会派があるようだ。
表千家・裏千家という抹茶道とは違うのだろう。
煎茶とは宇治ならではのことだと思う。
「普茶料理」を食べることができる所があった。
境内の建物
斎堂前
この突き当りに売店がある。土産物や御朱印を頂くことろがある。この先の売店前を右に曲がっていくと、「普茶料理」の店があった。
雲版
雲版・雲のカタチた法具で主にお堂への出頭を促す合図を送るために使われる鳴り物です。
雲は雨を降らせることから恵みの象徴であることにも、鍛冶屋損害を防ぐ意味もあるといわれています。
開梆(かいぱん)
木魚の原型とされ、叩く音で法要や食事の時間を知らせます。目を閉じることのない魚は不眠不休を象徴し、口からは煩悩を吐き出しています。日夜修行に励み清い心をもつようにと僧侶たちを叱咤する姿です。
斎堂
斎堂内。
大雄寶殿
大雄寶殿から月台
法堂
天王殿背後から
広くて整備された綺麗なお寺だった。
修行体験もできる。
坐禅・写経・法話・食事作法・作務(さむ・清掃などの労務)・看経(かんき 朝のお勤め・僧侶の読経の様子を見る)
アクセス地図
大きな駐車場があるかも
総門から入った時は、人をほとんど見かけなったが、三門のあたりに来ると、お茶のイベントの人を含め参拝の人を多くの人がいた。
お寺近くに駐車場があるのだろう。
電車
JR、京阪「黄檗(おうばく」)」駅から5分ほど。