はねず踊り(唐棣踊り) 随心院 【京都市山科区】 20250330

はねず踊り

3月30日(日)に随心院で「はねず踊り」が行われるというので行った。

毎年3月の最後の日曜日に開催される。

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一日に4回行われる。

11時・12時半・13時半・15時

一番早い11時に間に合うように行った。

第一部が一番時間が長い。約55分。

二回目が30分、三回目は42分、四回目25分、

3つのプログラムがあった。

・はねず踊り

・隋心院今様

・千本ゑんま堂狂言(土蜘蛛)一回目と三回目のみ、これは毎年変わるようだ。

随心院

JR山科駅から京都地下鉄東西線に乗り「小野」駅で下車して、徒歩約5分程で随心院に到着。

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総門

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門を潜って参道。
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参道を進むと右手に拝観入り口の前の広い場所がある。

その広い場所に入る参道右に曲がるところにテントがあった。

ここで1,000円を支払って入場。

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テントを通り過ぎ。

まっすぐ行けばは会場。椅子が並べられている。



普段の拝観入り口 は

テントを通りすぐ左手にあった。

拝観入り口

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はねず踊の会場は、

普段は拝観料を支払うエリア外で、

薬医門の前に舞台は設けられていた。

薬医門の内側は大玄関がある。

境内図

はねず踊り会場

舞台の前には椅子がたくさん並べられていた。
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手前のテントはういろう(500円)が売られていた。

小野の名物のようだ。

はねず踊りの絵が描かれたクリファイルがあった。200円。

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小野梅園

前には小野の梅園。

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今が満開のようだ。230本ほどの梅の木がある。

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「はねず」について

以下は、はねず踊り保存会会長の話を参考にした。

はねずについて

ひとつは

はねずは昔の中国から渡来した庭梅の品種名だとか。

漢字は下の写真のような文字で少し読みにくい字で書きにくい字だ。

「唐棣」と書いて「はねず」と読む。

「棣」

「棣」という字は、タイ、ダイ、テイ、訓読みだと「にわうめ」「にわざくら」となるようだ。漢字検定1級の、JISは第2水準の文字。

四字熟語に、棣鄂之情(ていがくのじょう)がある。

仲が良く美しい兄弟の情のこと。 「棣」は庭梅のこと。 「鄂」は花のがくのこと。 庭梅の花はがくが寄り添って美しく咲くことから。 「漢字辞典 ONLINE」より

唐棣は唐(中国)の「にわうめ」という意味でこの字があてられたのだろう。

はねず踊り

もうひとつは

うす紅色のことで、「はねず」は「朱華」と書く。

1000年前1200年前の奈良時代平安時代にはふつうに使われていた言葉だった。

今は、使われているのは、この隋心院だけのようだ。

会長は「朱華」と言う言葉を多くの人に覚えてもらえるように願っているようだった。

「はねず」とは、うす紅色のことを指す日本の古語である。

隨心院小野梅園に咲く紅梅は、古くからこの名で親しまれていたのである。
(随心院ホームページより)

はねず踊りにの起源など

昔、はねずという梅が随心院にたくさん咲いていた。

隋心院の梅を「はねず」「はねずの梅」と呼んでいたようだ。

そして、随心院は、小野小町のゆかりの寺でもある。

瑞心院と小野小町と言えば深草少将の百夜通い伝説が有名。

これを題材にしたのが「はねず踊り」の唄。

「はねず踊り」の起源は390年ほど前の江戸時代の元禄年間。

地域の人たちがは、美しい瑞心院の梅のまわりに集まって、子供たちを集めて、歌いながら踊り続けて、春の日一日をみんなで楽しんだのが起源だそうだ。

 

紆余曲折があったが、大正時代に途絶えたが。昭和になって復活した。

 

踊るのは、小学校4年生・5年生・6年生の女の子。

正月も練習してこの日を迎えたようだ。

「朱華色の花が咲く唐棣を囲んで唄ったり踊ったり」するから「はねず踊り」

 

随心院は小野小町のお寺

随心院では、小野小町と深草少将の話は知る人は知っている話。

小野小町といえば、深草少将が百夜通い(ももよかよい)の話も有名だ。小野小町の美貌に心を奪われた深草少将は小野小町にしつこく言い寄ってって来た。この深草少将を疎ましく思った小野小町は深草少将に無理難題を投げかけた。百夜通えば結婚すると。深草少将は通いつめた。そして、九九夜通い、思いが叶う日。この日は雪の降る日で、雪にうまり凍死したという話である。

と聞いた。

この日、はねず踊りの前の説明では、九十九日目に代わりの人を行かせたという話だった。

諸説あるのだろう。

話としては、引用の話の方が、深草少将の小野小町への思いが感じられた。

 

photo.talk-turkey.com

 


はねず踊り(唐棣踊り)

 

到着したのは、最初の回が始まる1時間以上前。

舞台の前の椅子はそれでも数人が座っていた。

時間があるので梅林に入って写真を撮って戻ってくると、先ほどより人が増え、真ん中いいところはほとんどなくなって、後ろの方の席しか空いていなかった。

この日は、冬が戻ってきたかと思うくらいの寒さ。

寒い中1時間も座って待つのは辛くないのだろうか?

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ちょっと待っている間、写真で遊んだ。

舞台の欄干の金色の擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ)に映し出された会場の様子。

琴の糸

ドラ

このドラの裏といかこの面の反対には「千本ゑんま堂大念仏狂言」と書かれていた。

はねず踊り

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随心院 今様

はねず踊りを踊った経験のある少し年上の人が舞っていた。

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千本ゑんま堂念仏狂言

最初に

千本ゑんま堂狂言の人からの説明があった。

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京都には3つの狂言があるようで、

 ・嵯峨大念仏狂言

・壬生大念仏狂言

・千本ゑんま堂狂言

それに壬生狂言から派生した

・和久里壬生狂言

などがあるようだ。

その中で、千本ゑんま堂の狂言だけがセリフがある。

面をつけたままセリフを言う。

面をつけたままセリフを言うのは大変だ。

そこそこの声量がいる。

出演者はマイクを使っていたようだが。

 土蜘蛛を演じた狂言の説明してくれた人だけは、マイクを使わなかったように思う。

聞いていて、マイク使わない方が、演者大変かもしれないが、観る側としては、惹かれるものがあった。

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蜘蛛が糸を出すシーンは会場を沸かせた。
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蜘蛛の糸

この糸を持って帰る何かご利益があるようだ。

終わった後、舞台に落ちた糸を拾っている人がいた。

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終わった後拝観入り口を入った。


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お餅

入ったすぐのところで、お餅を売っていた。

500円(5個入り?)

餅米を蒸しているところ。
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釜の水を補充しているところ。
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搗(つ)かれたお餅を丸めて5個?づつパックに入れていた。
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その向かいでは

ぜんざい

ぜんざいを売っていた。

300円(お餅1個)
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お餅やぜんざい・ういろうの売り上げは、はねず踊りや今様の衣装の修理などに使うそうだ。

極彩色梅匂小町絵図(ごくさいしきうめいろこまちえず)

随心院と言うとカラフルな障子を思い浮かべる。

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はねず踊りと思われる絵もあった。
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動画(限定公開版)

撮りっきりで少し編集しただけでとても長くなっている。

はねず踊りや随心院今様や千本ゑんま堂狂言の様子を収録、

また、ねず踊りの説明なども収録している。

 はねず踊り(唐棣踊り) 随心院 【京都市山科区】 20250330

地図