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京都は、かつては、二条通りを境に上辺(かみわたり)と下辺(しもわたり)、今の上京と下京に分かれていたようだ。
今は、下京は商業地賑わい、上京は落ち着いた住宅街というと印象がある。
上辺には京都七野のひとつ紫野がある。紫野は、一条通と北にある。かつての内裏より北にあったことになる。貴族は、狩りとかに行ったという。
ここには、大徳寺と今宮神社がある。今宮神社は、平安時代以来、疫神(えきしん)を祀る神社と言われている。
今宮神社は・・・
京都市北区・上京区において大きな氏子区域を持ち、祭礼の規模が比較的大きな神社として知られている。京都の祭礼というと八坂神社の祇園祭が有名だが、近世における今宮祭は祇園祭と比肩する規模だった。紫野御霊会に起源をもち、京都を代表する機業地である西陣の祭礼として発展した。
(ウィキペディア「今宮祭」より)
かつては、神輿が12基あったそうだ。
今宮神社の神幸祭は2年前に偶然神社の前通りかかり、お神輿が巡行に出るところをみた。
神幸祭
お神輿は、「玉の輿」と言われるように、たまごのような神輿で、金色の飾りが一面にされてている。
2年前は、ゆっくりとお参りせず、雰囲気を充分に味わえなかった。あぶり餅も食べなかった。写真も映像もちゃんと撮れなかった。次回は、もう少しゆっくり見ようと思っていた。
この祭りは毎年5月5日に行われている。毎年休みなので、毎年いける。
今年のゴールデンウィークに行った。
12時過ぎぐらい北大路通りの今宮門前交差点についた。
ちょうどその時、船岡山の建勲神社の方から、祭の一行と出会った。何かを曳いていた。鉾かな?
この祭りは朝からやっている。
神幸祭は朝からやっている。巡行が始まるのは13時からと思い境内内をウロウロした。雅楽が聴こえて、その音に合わせて、拝殿の前では、子供たちが舞をしていた。
人だかりで見えなかった。
境内各所で儀式が執り行われいた。
あぶり餅の店
最近、よく京都のドラマで出てくるシーンかなと思う。今宮神社の参道。その道の両側に向かい合って「あぶり餅」の店がある。
「あぶり餅かざりや」と「一文字屋和舗」。そのうちの「かざりや」に入った。
両方の店とも、行列ができていた。行列も長くなったり短くなったり。短くなった方を選んで入った。両方の店の味は微妙に違うと聞いたことがある。今回は「あぶり餅かざりや」に入ったので、次回は「一文字屋和舗」にしようと思う。
一文字屋和舗
2年前に一文字屋和舗で餅を焼いているところの写真を撮った。
細長い竹くしに刺された小さな餅をあぶって、甘い味噌ダレ(白味噌かな)がかかっている。
餅は柔らかく、タレも甘すぎない甘みがよく、次々と食べれた。一皿十数くしあった。
神輿巡行
あぶり餅の店の前に置かれた神輿(玉の輿)。ここで神輿を数十メートル先の台車まで担いで行く。神輿の本体が金色の飾りが一面に付いている。とても重たい。京都でもこれほど重い神輿じゃないようだ。今宮神社のページ重さが書いてあった。二屯七五十貫とあった。七百五十だけでも3トン近くになる。どれだけの重さか?相当重そうだ。メルセデスベンツで約2,560kg。2.5トンほど。
この神輿の重さがベンツより重いということだろう。
神輿は今三基ある。
先神輿(あぐい・安居院)・中神輿(鷹峯)・大宮神輿(大宮)
今宮神社から出るのは大宮神輿(大宮)。
重たいので長く担げないし、担ぐのも慎重。少し担いで台車の上に置く。
あとは映像をみて祭りの雰囲気をと言いたいが、今回も中途半端で、これから先、御旅所にいって、翌日にも儀式があるようだ。
また、機会があれば、朝から行って、もっと祭りを味わってみたいと思う。また、4月にある「やすらい祭」も見てみたいと思う。今宮神社というと「やすらい祭」のほうが有名な感じがする。
ある程度、下の映像で、祭りの雰囲気の一部は味わってもらえるかもと思っている。
やすらい祭
「夜須礼(やすらい)」「鎮花祭」「やすらい花」ともいう。1987年(昭和62年)に、国の重要無形民俗文化財に指定されており、地域に根差した民俗行事として、鞍馬寺の鞍馬の火祭、広隆寺の太秦の牛祭とともに京都の三大奇祭の一つに数えられている。
平安時代後期、洛中に疫病や災害が蔓延し、京都の人々を大いに悩ませた。天変地異はすべて御霊(怨霊)の所業と考えられていた当時、これらを鎮めるために各所で御霊会(ごりょうえ)が営まれた。疫神(やくじん)の託宣により、今宮神社が創祀(そうし)されたと伝えられる。社伝によると、桜の散り始める陰暦3月に疫病が流行したので、花の霊を鎮め、無病息災を祈願したのが祭りの起こりという。
また、1780年(安永9年)の『都名所図会』には、当時の祭の様子が描かれている。 現在は、今宮神社(紫野今宮町)、玄武神社(紫野雲林院町)、川上大神宮(西賀茂南川上町)、上賀茂(上賀茂岡本町)の4つのやすらい踊保存会によって伝承されており,踊りかたや囃子言葉はそれぞれの保存会により相違する。
(ウィキペディア「やすらい祭」より抜粋)