琵琶湖疎水 洞門石額(扁額(へんがく))山科区

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琵琶湖疎水は琵琶湖から京都に至るまで、いくつものトンネルを通る。

そのトンネルの入り口に明治の重鎮の扁額がある。
近くに行けないところもある上に、字体が独特で、読めない。
案内看板がないと、何が書いてあるのかわからない。
知らないと単なるデザインかと見過ごすだろう。

第一トンネル入口(東側)

第一トンネルの入り口は琵琶湖川にある。このトンネルの入り口の上には、「氣象萬千」(きしうばんせん)と書いてある扁額があるようだ。確認できなかった。
揮毫は伊藤博文

「様々に変化する風光はすばらしい」という意味のようだ。 

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第一トンネルの出口(西側)の扁額(滋賀県

京都市山科区側にある。
まだ、出口あたりは滋賀県だ。
京阪浜大津線にのって、京阪山科駅から二つ目の「追分」駅で降りて10分前後歩いたところにある。

そこには、

山県有朋の扁額がある。
「廓其有容(かくとしてそれいるることあり)

「悠久の水をたたえ,悠然とした疏水のひろがりは,大きな人間の器量をあらわしている」という意味のようだ。
近くまで近寄れないので、はっきり見えなかった。

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琵琶湖疏水四ノ宮舟溜り

ここは諸羽トンネルの入り口あたりにある。。

トンネルの入口(東側)が広くなっていて、かつてはこの辺りに船だまりがあった。第二トンネルより長いと思うが、扁額は無いようだ。

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出口が小さく見えている。
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船だまりとあって、広々としていい感じだ。

 

   

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第二トンネルの入口(東側)の扁額

井上 馨
仁似山悦智為水歓歡(じんはやまをもってよろこびちはみずをもってなるをよろこぶ) 「仁者は知識を尊び,知者は水の流れをみて心の糧とする(論語」という意味のようだ。

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第二トンネルの出口(西側)の扁額

西郷従道(さいごう じゅうどう)
NHKの「西郷どん」で錦戸さんが演じている。
鳥羽伏見の戦いで大けがをしたところををみた。療養中でも西郷について江戸に行った。

西南戦争で、西郷隆盛は、負けたが、弟の西郷従道や従兄弟の大山巌は明治の時代に日本を守る重要な立場で頑張った。

隨山到水源(やまにしたがいすいげんにいたる)「山にそって行くと水源にたどりつく 。」

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 第三トンネル入口(東側)の扁額

松方正義

過雨看松色(かうしょうしょくをみる)  

「時雨が過ぎるといちだんと鮮やかな松の緑をみることができる(唐・盧綸の詩)」 

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日本初鉄筋コンクリートの橋

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こてかな?
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 蹴上側 扁額

今回は蹴上側に行かなかった。

蹴上側にも扁額がある。

疎水のトンネルの入り口ではないが、インクラインの下を通る通路のトンネルに当時の京都市長の北垣国道の扁額がある。

北垣国道
雄觀奇想(ゆうかんきそう)  
「見事なながめとすぐれた考えである。」という意味。

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今年の1月に蹴上あたりを歩いたときに撮った写真。上の写真が「北垣国道」の揮毫。下は反対街のトンネルの入口。誰が書いたかわからない。はっきり読めない。

 

 扁額(へんがく)は、建物の内外や門・鳥居などの高い位置に掲出される額(がく)、看板であり、書かれている文字はその建物や寺社名であることが多いが、建物にかける創立者の思いなどを記すことがある。 

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