「上七軒」は京都の五花街(ごかがい)のひとつ。
五花街(ごかがい)は、祇園東部、祇園甲部、先斗町、宮川、そして、上七件軒の5箇所。島原を加えて六花街という言われることもある。
五花街の中で、祇園東部、祇園甲部、先斗町、宮川の4箇所はほとんど隣接してある。
四条河原町から、八坂神社の間にあると言ってもよいくらい。
しかし、上七軒だけが、離れたところにある。
島原も少し離れているが、上七軒ほど離れていない。
上七軒だけは、上京の北野天満宮のすぐ東にある。
他の4つは下京。
京都はかつて、二条通りを境に上京(上辺)と下京(下辺)という地域の地域的意識があったようだ。
上京は富裕層が多く、下京は商業地という地域分けの意識があった。
室町時代の終わりのころは、「上の都は下の都より大なること二倍なる」とも言われていた。
上七軒は、五花街の中では一番古い。
上七軒は室町時代に北野天満宮を再建する際にあまった材料で茶屋が7件作られたのが起源と言われている。
その後豊臣秀吉が大茶会を開いたのもこのあたり。
その時茶屋側が団子を献上したのをそれを誉められ以降、西陣との結びつきもあって、花街として繁栄した。
かつては、上京は西陣があり裕福だったので、花街の上七軒もにぎわいを極めたことだろう。
現在は、交通の便のよい下京がにぎわうようになって、このあたりは、すこし静かな感がする。
他の花街は、江戸時代に端を発しているの比べると、上七軒ははるかに歴史が長い。
上七軒
2月ということもあってか、人通りが少ない。
たまたまかもしれないが、京都の観光地ではよく見かける海外からの旅行者をあまり見かけなかった。
↓東門あたりから。
「花街のをどり」
各花街で「花街のをどり」が上演される。
都をどり 4月1日から30日にかけて
祇園甲部歌舞練場で開催される祇園甲部の舞踊公演。鴨川をどり 5月1日から24日にかけて
先斗町歌舞練場で上演され、京の花街の中で最も上演回数が多い。京をどり 4月初旬から下旬にかけて
宮川町歌舞練場で上演する。北野をどり 4月15日から25日にかけて
上七軒歌舞練場で上演する。祇園をどり 11月1日から10日まで
祇園会館で行われ、唯一秋に上演される花街の「をどり」このほか、祇園甲部、上七軒、先斗町、宮川町では秋にも趣向を変えて踊りの会を開催している (祇園甲部「温習会」、上七軒「寿会」、先斗町「水明会」、宮川町「みずゑ会」)。 また「おおきに財団」主催の「五花街合同公演」が毎年6月中旬に上演される。(ウィキペディア「京の花街」より)
↓上七軒芸子組合
上七軒歌舞練場
「北野をどり」はここで上演される。
3月25日から4月7日まで