普段から雪の降らない地域でも雪が降ったようだ。
26日には大阪でも少し雪が降った。
うっすらと積もった。
何年ぶりだろう。
大阪では珍しいことだ。
雪が降る中を歩いていると、3年前に行った妻籠を思い出した。
妻籠は木曽路の宿場の一つ。早くから景観保存に努めた。おかげで、昔ながらの街並みが今でも味わうことができる。
出張の帰りその日は休みとあって、大阪と反対方向に行く特急「南紀」に乗った。
名古屋に出て「しなの」で中津川まで。
着いたのは2時は回っていただろうか。
冬のどんよりした空。
中津川から電車に乗って南木曽に向かった。
車窓から見える風景が、モノクロになっていった。
南木曽についたころには、雪が降りだした。
駅からタクシーに乗って、妻籠まで。
雪は弱くなったり強くなったりを繰り返しながらも降りつづいた。
傘を持たずに行ったので、コートにもメガネにも雪は容赦なく降ってきた。
南木曽駅
冬至に近い頃なので、日暮れも早く。
薄暗くなった駅で特急を待った。
この時間帯は、特急が停まる駅でも無人駅になる。
切符が売っていない。切符なしで特急に乗った。車内はガラガラだ。
しかし、ローカル線では普通のことなのだろうが切符なしで乗ると落ち着かないものだ。