超大型台風が日本本州に接近中、これから大雨と強風がお本州に吹き荒れるのだろう。平安時代なら、怨霊の仕業かと大騒ぎになっていたかも。ここで怨霊を鎮める役目で登場するのが陰陽師ということになるのだろうか?
陰陽師といえば安倍晴明。
今年の正月に、テレビでもよく取り上げられ映画にもなった「陰陽師 安倍晴明」を祀る神社の晴明神社に行った。
安倍晴明(生年不詳-1005年9月or10月没)は、陰陽師として逸話の多い人だ。星の動きで政変を予見したり、陰陽道の祭祀 (泰山府君祭など) を行うなど宮廷で活躍した。
映画では、空を飛んで怨霊と対決したり、天照大神と会話ができたりなど、超人的な働きをする。
この日は平成29年1月4日とあって、初もうでの人でにぎわっていた。
堀川通沿い
一条通りより北にありかつての平安京の大内裏の鬼門の北東にある。
晴明神社は、晴明が亡くなると一条天皇が晴明の偉業をたたえて、屋敷跡に1007年に建てられた。
当時の政治の中心の平安京は政争が渦巻いていた。政争に負けた非業の死を遂げた人の怨霊が平安京の街に災いなすと恐れていたようだ。怨霊を避けるために多くの神社が当時の権力によって建てられた。当時の人は、怨霊と恐れられる人を祀り、守り神にしたというところもある。
晴明井
晴明紋がはっきり
一条戻橋
晴明神社内にかつての一条戻り橋があった。大正11年から平成7年ころまでこの橋が使われていたとのこと。
晴明神社から堀川通りを南に少し行くと、一条戻り橋がある。
一条戻り橋の下にはには、安倍晴明に仕える「式神」がいたといわれている。
式神は陰陽師が使役する鬼神のこと。人心から起こる悪行や善行を見定める役をしているようだ。式の神又は識の神。
一条戻橋にまつわる話がある。死んだ人が生き返った話や鬼が女性に化けて夜中この橋を通る人に家へ連れていくれといい人を攫っていく話がある。戦前徴兵された人がて無事に帰って来られるようこの橋にを渡ったという話もある。
逸話の多い橋だ。