熊野若王子神社
熊野若王子神社へは、桜の咲くこのころには来たいと思っていた。お気に入りの神社である。
<追記 20210207>
若王子(にゃくおうじ)とは、熊野三山の祭神。本地は、十一面観音の化身。
若一王子とも。十二所権現,熊野五所王子のひとつにかぞえられる。平安末期に京都白川に勧請(かんじょう)され,白川熊野(若王子神社)とよばれ,全国の具足屋の信仰をあつめた。(コトバンク「若王子」より)
「本地(ほんち)」とは「本地垂迹(ほんちすいじゃく)」の本地。神仏習合考え方のひとつ。日本の八百万の神は、仏教(阿弥陀・菩薩)の化身として日本に現れた権現であるという考え。
広くなくこじんまりとした感じが落ち着く。哲学の道の終点にあっても、普通の週末でも、訪れる人は多くないようで、静かだ。最初に行った時は、お参りをした後、境内にある休憩所でタバコを吸いながら缶コーヒーを飲んでいると、山からウグイスやいろいろな鳥の鳴き声が聞こえてきた。シーンとした境内にウグイスや鳥の鳴き声が響く、いい雰囲気だった。また来たいと思った。それから何度となく行った。
昨年の大みそかにも行った。境内に大きな穴が掘ってあった。年越しや初詣の参拝者の暖をとるため、そこに薪を入れて焚き火をするとのこと。薪もたくさん用意されていた。このような手作り感のあるのがいいと思う。
そして桜の咲く頃、4月7日に行った。
桜の頃、神社前にも桜の木があった。「桜花祭」ののぼりがあがっていた。参道から境内にかけて、多くはないが、いい感じで桜があった。裏山には「桜花苑」がある。
この日は訪れる人も多く。次から次へと参ってきた。境内にはテントや休憩用に臨時長椅子などが用意されていた。
参拝する拝殿というのか鈴鳴らしてお参りするところの横にお神酒も用意してあった。誰でも自由に飲める。
「桜花苑」(陽光桜)
ここの上の山に「桜花苑」がある。戦争病気で亡くなった教え子の鎮魂と平和を願って作られた桜「陽光桜」がたくさん植えられていた。花には「美しい桜をみれば、人類は争う気にならない」との期待と、陽光には「天地に恵みを与え、世界を平和にする太陽の光」という意味が込められているようだ。1994年4月に、陽光桜を全国の有志百十人が植樹して、「桜花苑」として親しまれようになった。敷地内の「京都の桜の花を楽しむ会」の説明看板に書かれていた。もっと長いが概略のみ。
その桜を見たいのもあった。
陽光桜は、調べると「アマギヨシノと(天城吉野)カンヒザクラ(寒緋桜)を交雑させて作出した園芸品種」とあった。寒緋桜の遺伝子をもつから、開花は早かったかもしれない。
桜花苑(熊野若王子神社・京都市左京区) 桜も見ごろ間近? 風が吹くとピンク色の花吹雪が・・2019(平成31年)4月7日(日)